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冬の奈良は底冷えします。
でも、その寒さの中、夕方から夜に、神社や寺院にお参りするのが好きです。
法隆寺は、冬場は17時に門が閉まるので、夜、入れません。
でも、鬼追いは別です。
鬼追いはお寺の近隣の人達が、深く関わっている行事の1つでもあります。

私は、何回もお参りしたことがありますが、夜なので、なかなか写真や動画が撮れずにいました。
撮影はフラッシュ禁止なので、今年は撮ってみたものの、んん?といった感じですが、雰囲気だけでも伝わればと思っています。

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いつあるの?どんなものなの?

2月3日午後18時過ぎから20時過ぎです。
2月1日から3日夕方まで、修二会(西円堂薬師悔過)がありますが、その法要の結願後の法楽として行われます。
節分の豆まきが一般化したものですが、奈良時代に、宮中で疫病がなくなることを願い行われたことに由来しているといわれています。
法隆寺では、鎌倉時代は13世紀の後半から始められ、鬼追いとしては、もっとも古いと言われています。

どこで行われるの?

西院伽藍の西の端、少し高い場所にある、峰の薬師と言われている、西円堂で行われます。
1月の後半には、鬼追いのために、金網をはるための足場?が組まれます。
それを見ると、あ、もうすぐ鬼追いだなぁと思います。

どのように行われるの?

修二会の法要が終わると、お堂の中で、かけ声と共に、鐘と太鼓が打ち鳴らされます。
この鐘と太鼓は、約1時間かけて7回半鳴らされます。
今何回目で、後何回残っているのか、アナウンスがあります。
でも、寒いので、すぐに何回目か忘れてしまうのは私だけでしょうか。。。
鬼や毘沙門天が見たくて(松明の火が見たいだけではありませんよ~)お参りしているのですが、いらちなわたしは待ちくたびれて、ちょっと帰りたくなる時でもあります。

その頃、西円堂の奥の薬師坊では、鬼役の人がお風呂に入り身を清めます。
薬師坊は重要文化財で、お風呂は五右衛門風呂なので、お風呂に入るだけでも一苦労ではないでしょうか。
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鬼面は、鎌倉時代に作られたもので、重要文化財に指定されているため、現在はレプリカが使用されています。
とはいえ、暗い中、金網越しにしか見えないので、新しいのか古いのかさっぱりわかりません。

鐘と太鼓が7回半鳴らされた後、薬師坊より、子供の手引きによって、鬼がお堂へとやってきます。
動画は7回半めの鐘と太鼓の音です。

黒鬼、青鬼、赤鬼がまさかりを研ぐまねをしたり、宝棒をふるったり、剣を研ぐ仕草をおこなったりします。
鬼役の人達の衣装つけの手伝いをする算主役(さずやく)の人が持つ松明を、鬼達は受け取り、さあ、威嚇が始まります。
鬼の後ろには毘沙門天が現れ、矛で追い払う仕草をします。

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松明や、西円堂を照らす照明があっても、暗くてなかなかみえないのですが、それでも、その様子は大変興味深く、おもしろいです。
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鬼は松明を金網に向かって、投げます。松明は、金網を超えることもあり、その時は、参拝者から歓声が上がります。
昔は、金網がなかったそうです。しかし、松明が、参拝者にあたってしまったことがあり、そのため、金網で覆われることになりまました。
今年は、松明は2回ほど、金網をこえました。なんだかその方が、風情があるように思うのはなぜなんでしょう。
でも、危ないのはたしかです。

私は、うろうろしていたので、後ろの方からなんとなく、録画しました。これは正面からですね。

<金網にささった松明>
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威嚇、追い払われ、松明投げる、これをお堂を3周しながら繰り返して、鬼は、再度、薬師坊に戻っていきます。

鬼が戻っていった後、松明の燃えかすや、松明そのものの炭を手に入れられると、その年は無病息災ということで、炭を拾う人達に遭遇します。
私も、昔は拾い集めていましたが、最近は、見ているだけです。
松明そのものがもらえないかしら?とは思うのですが。

みどころは?

やっぱり、鬼の面と松明でしょうか。
もちろん衣装も鬼それぞれに微妙に違って、お参りしがいがあります。

私個人としては、鬼や毘沙門天もよいですが、お堂の中にいらっしゃる、薬師如来さま、十二神将が松明の光の中、ぼんやりと浮かび上がるのが好きです。見えにくいですが、おすすめです。
お堂は、3カ所扉があるので、扉の近くに陣取るのをおすすめします。
ご本尊や、仏像を撮影するのはだめだけど、写らないけど、ここぞとばかりに写真を撮ろうとしますが、やっぱり写りません(笑)

見どころではないですが、夜お参りできた!という満足感も、この法要独特の感覚です。
法要が終了すると、警備員さんに、出て行くことを促されますが、法要が終わる少し前に、西円堂を失礼して、境内を散策するのもいいかもしれません。ただし、真っ暗です。

まとめ

鬼追いは、法隆寺の春を迎えるための行事です。
夕方の法要後、夜ですので、その年によって、気温はまちまちですが、しっかり防寒してお参りしましょう。
鐘と太鼓の時間は、長く感じます。
今年は私は手袋を忘れて、手が氷のようになりました。

私は、ミラーレス1眼カメラを使っているのですが、撮影はフラッシュ禁止なので、できれば、デジタル1眼を使用した方が、綺麗に撮れると思います。
また、お堂の正面はマスコミや、デジタル1眼でも、高性能なものをお持ちの方々で、早い時間帯からいっぱいになるので、早めにお参りすることをおすすめします。

参考になれば幸いです。

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