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日本にはたくさんの国宝があります。

国宝は言葉通り、国の宝として価値が高いと文化庁から認められた、
美術工芸品、建造物のことを指します。

いつ、どんな基準で、どんなものがどれだけ選ばれているのか、
ご紹介します。

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国宝って何?

そのまま、「国の宝」です。
 
昭和25年に施行された文化財保護法には
「世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるもの」
と記されています。
日本ではお寺、個人が貴重な美術工芸品や建造物を守ってきました。
国の宝として、考えるようになったのは、
明治時代中ごろからです。

明治維新後の、急速な西洋化や神道を国の宗教にしよう
という政策により、
日本の文化財は危機にさらされていました。
全国で寺院の建物や、仏像等が、安く売り払われたり、壊されていました。
奈良の興福寺の五重塔が250円(今の貨幣価値で500万円ぐらい)
で売られるような時代でした。

いきすぎた西洋化による、
文化財の海外への流失を防ぐこと、
いままで、お寺、個人が守ってきたお宝を
国で守っていこう!ということで、
文化財保護法の前身である、古器旧物保存法ができ、
何度か改正され、現在の文化財保護法にいたります。

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いつ誰がどこで、何を基準にして、決めているの?

基準は、重要文化財に指定されていることが条件です。
重要文化財よりも価値があるということを、
文化庁が行う、調査に基づいて、文部科学大臣が
文化審議会(文化財分科会)に意見を求め、
その答えを受けて決められています。

文化審議会は、各分野の専門家に調査依頼を出して、
その調査の報告を参考にしています。

何がいくつ選ばれているの?

 
文化庁のホームページによると、美術工芸品と建造物の中から、
2014年現在、1,092件が選ばれています。
美術工芸品は、会が、彫刻、工芸品、
書跡・典籍、古文書、考古資料、歴史資料を指します。
建造物は建物ですね。

http://www.bunka.go.jp/bunkazai/shoukai/shitei.html

日本の中でたくさん指定されている
都道府県はどこ?

2014年現在、東京が最も多い276件です。
ついで、京都230件、奈良198件です。
徳島県や宮崎県、群馬県は全く国宝がありません。

東京、京都、奈良には、都がありました。
貴重な美術工芸品や建造物が残されていたため、
件数も多いです。

国宝は買えるの?

国宝は、なんと、買えます。

しかし、個人の財産だからといっても
自由に売り買いができるわけではありません。
国宝は、きちんと保存、公開されるべきものです。
売った先が、ふさわしくないと判断された場合、
国が購入する場合もあります。

国宝は重要文化財に格下げされることはあるの?

ありません。
増えることはあっても、減ることはありません。

国宝は国に指定されることによって、
国に保存・活用または保護されます。
それは、国の宝を守ることにつながります。

日本の国宝は世界からみたらすごいの?

日本の国宝は世界には類がない
すばらしいものだといわれています。
それは、保存状態の良い、
古い美術工芸品や建造物が、たくさん残っている国は
世界的に見ても珍しいからです。

日本人の保守的な気質が、
貴重な美術工芸品や建造物の流出を防ぎ
(全く流出していないわけではありません)
守ってきたのが、今の状況を作り出したに違いありません。

まとめ

たくさんの美術工芸品、建造物は、
紆余曲折を経て、文化財保護法という法律にのっとって、
国宝に指定されています。
そして、税金で保存、公開されています。

国宝は世界的に見ても、類がないすばらしいものと
いわれています。

増えていく一方ではありますが、
日本の文化の結晶を伝えていってほしいですよね。

参考になれば幸いです。

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