「昭和天皇独白録」という記録の原本が、米ニューヨークで競売商ボナムズオークションにかけられた、というニュースがありましたね。
高須クリニックの高須院長が、27万5000ドル(手数料込み、約3080万円)で落札したというニュースも流れています。
昭和天皇は、今の天皇、明仁天皇のお父上ですね。
日本の第124代の天皇で、昭和時代は63年続きました。
64年は、数日間でした。
独白録なので、本人の言葉が残っているのでしょうか。
文字数にしてどれくらいのものなのかも気になるところですよね。
なんせ、3000万円の価値があるものですから、濃い内容に違いありません。
それではどうぞ。
昭和天皇独白録(しょうわてんのうどくはくろく)とは?
昭和天皇独白録は、昭和天皇の通訳を務めていた、寺崎英成という人によって作られました。
寺崎用箋とかかれた、便箋170枚で構成されています。
当時はコピーなんてないですから、紙綴じで、2巻に分かれていたようです。
昭和天皇が、戦前、戦時中の出来事について1946年に側近について語ったものをまとめた記録です。
寺崎英成が病気のために1948年に実務を離れてから、1950年に亡くなった後、遺品として保管されていました。
内容は
主な内容は
大東亜戦争が起きた理由
張作霖爆死について
天皇機関説と天皇現神説について
二二六事件について
支那事変と三国同盟について
ノモンハン事件
御前会議というものについて
日米交渉
近衛秀麿の辞職と東条英樹の組閣
日米の開戦の決定について
ルーズベルトからの親電
沖縄での決戦の敗因について
対ソ連交渉
終戦前、8月14日の御前会議前夜
濃密ですよね。
読むだけで、気持ちがドキドキ、バクバクしそうです。。
どこにあったのか?
独白録は、寺崎の死去後、弟の寺崎平が保管していました。
1948年にアメリカに戻っており、寺崎英成の妻であったグエン夫人が1958年に来日した際に平より渡されたとのことです。
ということは、1958年までは、日本にあったということですね。
その後、グエン夫人とその娘マリコは日本語が読めなかったため、アメリカにお引越し?した、その独白録(当時はそういう呼び名ではなかったかもしれませんね)暫く日の目を見ずに、倉庫?の奥へ。
30年後にマリコの息子、寺崎英成の孫コールが、記録を整理している時に、文書の鑑定をカリフォルニア大学のゴードン・バーガー教授に依頼したことから、事は進み始めました。
ゴードン・バーガー教授は、その文書(独白録)を日本の東京大学教授伊藤隆に転送しました。
これは歴史的に見て、大変、貴重であり大切なものだとして、寺崎家は評価を受けました。
寺崎家は、重要性を感じ、1990年に文芸春秋にて公表しました。
活字化されると、読む人がふえたことでしょうね。
どうしてオークションにかけられたの?
ニュースによると、米国の親族が保管していたとあるので、寺崎英成の孫コールさん家族が、オークションに出品したと思われます。
お金が必要だったのか、こんな文書、いらな~いとおもったのか。
とにかく、お金に換えたかったのか、なんだか寂しいと思ったのは私だけでしょうか。
これからどうなる?
高須院長は、皇室にお返ししますとおっしゃってますね。
まずは、手元に届くまでに時間がかかりそうですが、高須院長のtwitterから目が離せないですね。
皇室に返しに行く際も、twitterしそうですよね。
参考になれば幸いです。