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子供の頃、朝礼で、1月はいぬる、2月は逃げる、3月は去る・・・という校長先生の話を、聞いたことがあります。
2月に入ると、お寺の行事がたくさんあって、その行事の日程に合わせて、予定を立てていると、あれ、2月終わる?と思い、逃げるってよく言ったもんだなあと思いました。

法隆寺の涅槃会は、去年もお参りしたので、今年はいいかなと思っていました。
でも、巨大な涅槃図が忘れられなかったのと、その涅槃図の片付ける様子が面白かったので、今年もお参りしてしまいました。

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涅槃会って何?

涅槃会(ねはんえ)は、2月15日の、お釈迦様の入滅(にゅうめつ)、つまり命日に、お釈迦様を偲ぶための法要です。
涅槃講、涅槃忌ともいわれています。
涅槃図をかけ、法要を行うことがほとんどです。
いつからはじめられたかははっきりしていませんが、平安時代末期ごろといわれています。

涅槃図は、お釈迦様の入寂(にゅうじゃく)、なくなるときの様子を表現したものです。四方を沙羅双樹に囲まれた台に、北枕で横たわっているお釈迦様を、いろいろな菩薩、仏弟子や眷属、鳥獣が悲しみにくれている様子が描かれています。

法隆寺の涅槃図は、江戸時代(1711年)に製作されたものです。
涅槃図幷釈迦八相図といわれ、明誉古澗(こかん)というひとが書いたと言われています。
三幅で絹本着色です。
中央の涅槃図は579.3×455.7センチ、釈迦の主な事蹟を顕わした釈迦八相図は右572.5×290.9センチ、左570.5×290.8センチです。
要するに、でかい。でかいです。上の方を見ていたら、首がだるくなるぐらい、でかい。
ご本尊や他の仏像は正面から見えないです。

いつ、お寺のどこで、行われるの?

法隆寺では、2月15日午後13時30分から、西院伽藍の大講堂で行われます。
でも、いつも、ちょっと早めに法要が始まるので、少し早めにお参りすることをおすすめします。

私は、いつも遅れてしまうのですが、今回は、少し早めにお参りできた~~と思っていたら、
ちょうど、大講堂に向かう僧侶の方々に遭遇しました。。。
それを写真におさめて、後から、写真撮影時の時刻をみたら、13時25分・・・・。
やっぱり少しだけ早く始まってました。

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大講堂は、法隆寺の中で一番大きな建物です。
金堂と五重塔の北側(後ろともいいますね)に位置します。

ご本尊は薬師如来坐像です。
この薬師如来坐像の前に、巨大な涅槃図がかけられます。
ですので、法要時には、ご本尊は、真正面からは全く見えません。
真横からはなんとか見えますが。

どのように法要はすすんでいくの?

僧侶の方々が、大講堂の向かって西側(中門側から見たら、左側ですね)より入り、
唄(ばい)、散華(さんげ)、梵音(ぼんのん)、錫杖(しゃくじょう)の法要があります。
続いて、論議台に上がった講師の僧侶により、釈迦の遺徳を讃えて、法会の由来を述べる表白(宣言みたいなもの)が奉読されます。

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法要の間は、大講堂の西側、南側の扉は閉められ、正面と、東側の扉だけがあいています。
参拝者は東側からしか入れません。10人ぶんぐらいパイプ椅子がありますが、立ってみた方が、私は見やすかったです。

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表白後、釈尊のやってきたことを詳しくかいた、大般涅槃経の経典解釈が行われ、
(いつも中途半端にしか聞き取れず、さっぱりわからず、レジメがあればいいのにと思う私)、般若心経、舎利礼が唱えられて、終了します。

その後、僧侶の方々は外に出て、五重塔の周りを一周して、舎利礼を唱えます。

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私は、一周することを知らず、ぼんやり立っていたら、一周した僧侶の方々と真正面に対するような感じになり、
焦って、急いで、大講堂側に走り去りました(汗)

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その後、本来であれば、中門から退出ですが、今、中門は修理中なので、観光客の出口から退出されました。

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この日は天気が悪く、法要の最初は雨が降っていましたが、終了する頃には、青い空が。
気温は、ぐっと下がって、晴れたのは嬉しい反面、寒くて寒くて。
雪だったら、風情があって、諦められるのですが。

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片付けがおもしろい

僧侶の方々は法要が終わると、退出されますが、寺男さんや、寺務所の方々は早速片付けにとりかかります。
袈裟を着替えた、僧侶の方々が片付けに現れると、でかい涅槃図が、片付けられます。
涅槃図は天井から紐でつり下げられているのですが、天井に人がいて、下で、トランシーバをもった人が指示を出しつつ、
数人がかりで、涅槃図は巻かれていきます。
それが、本当におもしろいです。
縦にも横にも大きいので、両端を同じ高さでそろえながら、紐を下げていくのに一苦労ありそうです。
残念ながら、写真撮影不可なので、片付ける前の様子を、遠くから。

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そんな片付けをずっと見ていたら、あっという間に時間が過ぎ去ります。
後ろにいらっしゃる薬師如来に、手を合わせて、後ろ髪引かれながら、来年もお参りできますようにと思ったのでした。

まとめ
涅槃会は、お釈迦様の命日の法要です。
法隆寺の涅槃図は、製作年代は江戸時代なので、お寺の中の仏像や建築物の古さをかんがえると、新しく感じますが、とても魅力的な図です。
僧侶の方々の華やかな袈裟や、柱にかかってる布の色を見るのも楽しいと思います。
また、雨の日だと、傘をさす姿もとても美しいです。
傘だけや、沓だけ見るのもとてもうっとりします。
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法要自体もおもしろいですが、細々した道具を見たりするのも面白いのではないでしょうか。

参考になれば幸いです。

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