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節分で鬼追いが終わって、立春がやってくると、なんだかすっきりするのは私だけでしょうか。
2月5日は玄奘三蔵の命日ということで、法隆寺では、三蔵会が行われています。

お寺の冬は忙しく、沢山の法会があります。
世間一般のお休みとは関係なく、何月何日にこれこれといった感じで、
平日の日中に行われることも多いです。

いくらお寺が好きでも、忙しい?学生だったり、忙しい?社会人だと、
平日の朝10時にお寺になんて難しいですよね。。
やっぱり、私は遅れてしまいました(オイ

本坊の門の幔幕を確認して、急ぎました。
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私も、お寺の法会に合わせてお参りなんて、難しいヒトの1人なのですが、
去年から、あえて、無理をして、どこまでやれるか?いやお参りできるかと。。。動いています。

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三蔵会って何?どんな法要なの?

西遊記で有名な玄奘三蔵の遺徳をたたえる法要です。
13世紀前半ぐらいから、始められたものと考えられています。
この法要は、法隆寺では幕末まで、ずっと続けられてきましたが、明治時代に中断され、昭和58年に復興し今に至っています。

唯識論についての質疑応答と、教義についての問答をする論議が、法要のメインとなっています。
慈恩会と似ていますね。

いつ、どこであるの?

2月5日午前10時から三経院(さんぎょういん)で行われます。
三経院は、西院伽藍の西側にある南北に長い、鎌倉時代の建物で、国宝です。

三経院には重要文化財の阿弥陀如来坐像と広目天と多聞天の立像が安置されています。
三蔵会の時には、法相祖師曼荼羅が置かれるので、阿弥陀如来坐像は真っ正面からは見えません。

そもそも、三経院は、三蔵会の時にしか、中が見られないので、曼荼羅が常に置かれているのか、そうではないのかわからないですね。。

どのように法要はすすめられるの?

三経院の北側の階段を上がった西円堂で、承仕と小綱、侍によって法要の始まりの合図が、法螺貝の音によってなされます。
僧侶の方々は、その合図後、三経院に向かい、奥の西室(にしむろ)へ。
その後、三経院の内陣に出て、(西室とつながっています)三礼します。

今回、私は1時間ぐらい遅れてしまったので、写真が、講門あたりからしか撮影できていません。。。
番論議に間に合えばいいかと思っていたからなのですが、いざ、後から見てみたら、後悔です。

高い位の僧侶の方が、講師と読師となり、左右の論議台に登ります。
で、唄(ばい)、散華(さんげ)、梵音(ぼんのん)、錫杖(しゃくじょう)の法要の後、講師により表白(ひょうはく)があります。
表白は、法要の目的を述べるものです。
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続いて、講師と読師による質疑応答が始まります。それが終わると、番論議が行われます。
番論議は、若い僧侶が1対1で問答を行います。だいたいいつも2組。番論議の問者と答者は、論議台にはのぼりません。
三蔵会では、「成唯識論」を中心に問答が行われます。
いつも問答の内容が、はじめと終わりしか聞き取れなかったりするので、唯識勉強しておけば良かったと思ってしまいます。

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法要が終わると、西室より僧侶の方々は退出し、本坊に戻っていかれます。
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見どころは?

三経院は三蔵会の時にしか、中に入ることができません。外陣まで入れて貰えるので、早めにお参りして、場所を取っておくのがいいと思います。三蔵会目当ての参拝客はそんなにいませんが、一番前で見るのと、私のように、遅れてしまって、外で首をのばしてみるのでは大きな違いです。写真は撮影しやすいですけれども。外陣に入ってしまうと、さすがに、国宝の中ですので、撮影はできませんし

今年は、法要の後に、参拝客の誰かが、散華を拾いたいばかりに、内陣に入ったのがきっかけで、ドドっと人が内陣の奥まで。
私も、あれ、だめなんじゃなかったっけ?と思いながら、ご本尊と脇侍見たさに、内陣に侵入してしまいました。
かなり、ラッキーでした。曼荼羅の裏書きと、内陣の奥の間の、鐘をみて、1人にやにやしてしまいました。。
来年はそんなことなさそうですが。
でも、法要中に、外陣の一番前にいれば、脇侍や法相曼荼羅はじっくり見えると思います。

はやくでてくださ~いと寺男さんに言われ、出て、片付けている様子をパシャリ。
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普段こんなに開放されていないので、横からも撮影♪
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まとめ

三蔵会は、玄奘三蔵法師の徳をたたえる法要です。
私のように遅れずに、開始は朝10時ですが、少し、早めにお寺に到着することをおすすめします。
西円堂での法螺貝の合図から、参拝すれば、とても貴重な体験ができると思います。
散華も拾えるか、法要後にいただけるはずです。

参考になれば幸いです。

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